最年少区議会議員| 新藤加菜先生の共同親権・養育に対する想い
2024年6月、世界各国の大使館が集まる国際都市、東京都港区。最年少区議会議員であり、Youtuber、動物愛護家としてもご活躍されている新藤加菜さんに共同親権・共同養育に対する想い、今後の区政などについてお伺いしました。
新藤港区議のお話
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新藤先生は以前から精力的に共同親権・共同養育の実現に向けて活動をしてこられたと伺っております。
実は私自身が親の離婚を経験した子供です。
ご存じの通り、今までの日本では離婚後の選択肢は単独親権・単独養育の一択でした。こうした制度は離婚という不幸に面した家庭に「親同士の争い」を強制し、被害者である子供から別居親と会う権利まで取り上げてしまうリスクを孕んだ制度であって、両親の愛情を必要とする子供にとってそれがいかに過酷で厳しすぎるものであるか、私自身が体験してきたところです。
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「離婚の最たる被害者は子供」、それを実体験として胸に抱いておられたのですね。
はい。どんな事情があろうと子供は一方の親が他方の親の悪口を言う姿を見たくありません。従来の制度は「子供を中心とした制度」であるとは言い難いものでした。
何が子供の為になるか、どうすれば「子供を中心とした制度」になるか、それを考え抜くこと、実行に移すこと、それが何よりも重要であると私は考えています。
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先般、「選択式」という形で共同親権法案が可決されましたが、区議会議員のお立場からどのようにお感じになられましたか。
素晴らしい「第一歩」だと考えています。しかし、あくまで「第一歩」であって、他の議員の方々も述べておられる通り、今後、自治体でその「実効性」を担保していくことが非常に重要だと考えています。
これまで私は区議会で色々な子供の為の施策について意見し、議論してきましたが、その多くが、「国政の動向を見守りたい」という回答でしたので、本来やるべきことを実現できていない歯がゆさを感じていました。
今回、国全体が共同親権・共同養育の方向に進む指針が明示されましたので、自治体がやるべきこと・できることが格段に増えたものと感じています。
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港区では先日の区長選で清家あいさんが当選されましたね。
はい。清家さんは「愛があふれる国際都市」、「人を大切にする国際都市」をスローガンに掲げておられ、それが私やPCBの皆さんの願いでもある「親子の絆を大切にする社会」であることに間違いはないと感じています。
私も議員の立場から新区長と力を一つにし、「親子の絆」を大切にする新たな港区の実現に向けて強く貢献していきたいと考えています。
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共同親権・共同養育に関して、区議員のお立場を離れて先生個人のお立場としてはどのようにお考えですか。
実は私、法案が成立したことで、自分自身の結婚を前向きに考えることができるようになりました。
これまでの日本の制度や事例を見ていると、「結婚なんてしない方がいいのかもしれない」と思ってしまっていたんです。どんなにお互いが好きで仲のいい夫婦でも、トラブルというものは必ず発生します。そうしたとき、従来の制度では、本来は夫婦が力を合わせて乗り越えられるはずの問題なのに、どちらかが疑心暗鬼になった時点で先に子供を連れて家を出ていき、そのまま一度も当人同士で話し合うことなく裁判所を用いて離婚というパターンが少なくなかったように思えていました。そして、それはつまり、数多くの子供達が失わずに済んだはずの片親を失ってきたということです。
また、親達にとっても、当然色々なケースがあると思いますが、離婚後はどちらか一方が極端に仕事などを制限されて単独で子育てを担い、もう一方がまた極端に子供と会えなくなって悲しい日々を送るなど、誰もが望まない、過酷な未来しか残されていないように思えていました。
でも、共同親権であれば全くの逆です。離婚後も親子の絆が切れない訳ですから、離婚する前に親達がちゃんと話し合うようになって色んな問題を克服できるようになり、万一離婚することになっても、子育てを「共同」することができ、それは、親が自分自身の人生をも大切にできるという点にも繋がっていきます。
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離婚後の幸福担保が結婚生活自体の幸福担保に繋がるということですね。
そうです。まだ結婚していない私にとって、離婚後の幸福と結婚生活自体の幸福はセットです。
ですので、今回の共同親権法案が成立したことで、私自身が初めて自分の結婚について真剣に考えられるようになりました。ちゃんと将来のトラブルにも備えて共同親権を約束してくれる男性は責任感があって素敵だと感じますし、そういう人との結婚生活であれば、とても幸せだろうなと真剣に考えられるようになったのです。
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素晴らしいことですね。弊団体も離婚後親子の為だけでなく、結婚中の夫婦や親子の幸福の為にも頑張っていきたいと思います。本日はお忙しい中ありがとうございました。
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ありがとうございました。
新藤加菜先生のご活動に関しては以下を参考ください。
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